理学部・森聖治研究室のMartin C. Schwarzer産学官連携研究員が日本化学会で優秀講演賞を受賞

 理学部の森 聖治教授研究室の産学官連携研究員 Martin C. Schwarzer博士が、2017年3月16日~19日に慶應義塾大学日吉キャンパスで開催された日本化学会第97春季年会において、優秀講演賞(学術)を受賞しました。この賞は、内容、プレゼンテーション、質疑応答などにおいて優れた発表を行った36歳未満の若手講演者に授与されるものです。
 講演内容は、「銅触媒を用いたαーケトエステルのエナンチオ選択的アルキニル化反応に関する実験および理論的解明」で、水素結合の性質を利用し、アミノ酸のプロリン由来のヒドロキシアミノホスフィンー銅触媒を用いてαーケトエステルの高立体選択的アルキニル化反応を開発し、実験と、量子力学計算により、高い選択性の原因を説明しました。

nihonkagakukai.JPG
Schwarzer博士(右)と森 聖治教授

講演タイトル

Experimental and computational investigations on the enantioselective alkynylation of α-ketosesters via copper catalysis
(銅触媒を用いたαーケトエステルのエナンチオ選択的アルキニル化反応に関する実験および理論的解明)

講演内容のサマリー

現在も困難な4級不斉炭素(水素ではない、すべて異なる4種類の原子団が結合した炭素)をもつ化合物の合成は、非常に困難である。本研究では、水素結合の性質を利用し、アミノ酸のプロリン由来のヒドロキシアミノホスフィンー銅触媒を用いてαーケトエステルの高立体選択的アルキニル化反応を開発し、実験と、量子力学計算により、高い選択性の原因を説明した。

Martin Schwarzerさんのコメント

 I am pleased and honoured to receive the presentation award of this years annual meeting of the Chemical Society of Japan (CSJ). I appreciate the continuous support of the Sawamura and Mori research groups throughout the past years. I am thankful to the CSJ for giving me the opportunity to report on our progress regarding the stereoselective alkynylation of alpha-ketoesters. The meeting in March was a good place to reach out to fellow researchers, extend my own view on state of the art chemistry, and discuss current developments in our fields. I am very grateful for the recognition of the importance of our work through this award. Thank you.

(抄訳:日本化学会春季年会で優秀講演賞を受賞し、光栄に存じます。研究を行うに際し、共同研究者である、北海道大学理学院の澤村正也研究室および森研究室の助言に感謝いたします。また、α-ケトエステルの立体選択的アルキニル化に関する我々の研究成果発表に対して機会をいただいた日本化学会に感謝いたします。この三月に開催された会議は、研究者を対象に説明するだけでなく、最先端の化学に関する知見を広げ、我々の分野での進展を議論するふさわしい場所で行われました。この賞を通じて我々の研究の重要性を認識していただいたことに大変感謝いたします。ありがとうございました。)

関連リンク

茨城大学理学部物理有機化学研究室(森研究室)

(2017年6月9日)