茨城大学地球変動適応科学研究機関(ICAS)が国文学研究資料館と協定締結

 茨城大学地球変動適応科学研究機関(ICAS)は、5月31日(水)、気候変動適応に向けた古典籍・古文書の活用を目的とした連携協定を人間文化研究機構国文学研究資料館と締結しました。

 両機関は、歴史資料を活用した防災・気候変動適応に向けた研究および人材育成を共同で推進することとしています。ICASでは2006年から文系・理系の枠組みを超えて学部横断的に研究を行っていますが、今後は国文学研究資料館と協働して歴史資料を読み解くことで、過去の災害状況やその対応を明らかにし、将来の防災や減災に役立てる「典籍防災学」を進めます。

 三村信男茨城大学学長は、異なる学問分野が協力して社会の課題解決に当たることに意欲を示し、谷川惠一国文学研究資料館副館長は、一般市民や理系分野の研究者による古典籍の活用が進むことに期待を表しました。協定締結式で挨拶した伊藤哲司ICAS機関長は、「災害は悲惨なものだが、一方で、異分野が協力して新たな研究を切り開く契機ともなった。ICASでは文理融合の研究を始めて10年になるが、分野を超えた協力関係を今後も維持してゆきたい」と述べました。

 締結式の後には記念研究会が開かれ、国文学研究資料館の西村慎太郎准教授および茨城大学理学部の小荒井衛教授が古典籍から過去の災害状況を分析した研究を発表し、今後の共同研究への展望について議論を行いました。

ibdaikh20170531_183.JPG谷川国文学研究資料館副館長(左)と伊藤ICAS機関長(右)

ibdaikh20170531_203.JPG研究を発表する西村准教授

(2017年6月2日)