工学部・鵜野将年准教授による研究がパワーアカデミー萌芽研究優秀賞を受賞

 工学部電気電子工学科の鵜野 将年准教授による研究がパワーアカデミー研究助成2017年成果報告会において萌芽研究優秀賞を受賞しました。
 対象となった研究は、太陽光発電システムの簡素化と低コスト化を目的に、システムにおける複数台の電力変換器の集約技術を提案するものです。太陽光発電システムで必要となる3台の電力変換器(コンバータ、インバータ、部分影補償器)を、部品点数を削減しつつ集約する技術により、システムならびに回路の簡素化と低コスト化を同時に実現可能とします。
 3月15日に富山大学五福キャンパスで行われた電気学会全国大会での成果報告会において、全ての助成研究を対象として審査が行われ、鵜野准教授の研究成果が優秀であるとして表彰されました。

採択研究テーマ

太陽光発電システムにおいて部分影補償器とストリングコンバータを一体化した「統合型コンバータ」の開発

研究内容

 家庭用途等の小規模な太陽光発電システムでは、設計柔軟性や拡張性の観点で優位なマイクロインバータ(MI: Micro-Inverter)を用いた電力変換方式が主流となりつつあります。しかし、MIシステムでは太陽電池パネルの電圧を昇圧コンバータを用いて数百Vまで昇圧した後にインバータを介して系統に接続する必要があり、更に太陽電池パネルの利用率向上のためには部分影補償器も必要となります。そのため、3つの変換器(昇圧コンバータとインバータと部分影補償器)が必要となるため高コスト化・複雑化の要因となるのに加えて、昇圧コンバータとインバータによる2段階の電力変換による変換効率の低下も免れません。
 本研究では、これら課題を解決すべく、部品点数を削減しつつ3台の変換器を1台へと集約可能な「統合型MI」の開発を行います。スイッチ数を大幅に削減しつつ3台の変換器の機能を1台で実現可能であるため、システムや回路構成の劇的な簡素化と低コスト化が期待できます。

関連リンク

茨城大学工学部パワーエレクトロニクス研究室

(2017年3月27日)