人文学部・高橋修教授が監修『佐竹一族の中世』刊行━常陸留任から秋田転封までの500年を網羅━

 茨城大学人文学部の高橋 修 教授(日本中世史)が監修を務めた『佐竹一族の中世』が、2017年1月20日、高志書院から刊行されました。
 地域史を研究し、教育普及活動にも広く関わっている若手研究者ら18人が書き下ろした内容で、執筆陣には本学出身者も多く含まれています。佐竹氏の常陸留任から秋田転封までの約500年を、最新の学説を踏まえた13の論考とゆかりのスポットを案内するコラムを通して見渡すことができる、学術書としても一般書としても読み応えのある1冊です。
 高橋教授は、「佐竹氏に関するガイドブックや小説の類はこれまでもあったが、歴史学研究の成果に立脚しつつ、市民にも手に取ってもらえるような佐竹氏についての書物は初めてではないか」と話しています。 

本の概要

『佐竹一族の中世』
高橋 修編 3,500 円(税別)
A5判・270頁 ISBN978-4-86215-166-7

【目 次】
序にかえて―佐竹一族の中世―(高橋 修)
1 新羅三郎義光と佐竹氏の成立(高橋 修)
  ◆コラム 佐竹氏 本領の景観―馬坂城、佐竹寺、正宗寺―(高橋 修)
2 常陸奥郡十年戦争(高橋 修)
  ◆コラム 金砂山と山麓の仏教文化(藍原 怜/那珂市歴史民俗資料館)
3 南北朝の動乱と佐竹氏(寺﨑理香/茨城県立歴史館)
  ◆コラム 中世都市・瓜連と瓜連合戦(高橋 修)
4 東国の戦乱と「佐竹の乱」(山川千博/茨城県教育庁総務企画部文化課)
  ◆コラム 山入城跡・武生城跡・久米城跡(額賀大輔/笠間市教育委員会)
5 部垂の乱と佐竹氏の自立(山縣創明/茨城県立水戸第一高等学校教諭)
  ◆コラム 部垂城跡と部垂の乱の伝説(牡丹健一/専修大学附属高等学校非常勤講師)
6 佐竹氏と江戸氏・小野崎氏(泉田邦彦/東北大学大学院文学研究科博士後期課程)
  ◆コラム 小田城跡・鹿島城跡・府中城跡(額賀大輔)
7 佐竹氏と常陸平氏(中根正人/国立大学法人筑波技術大学職員)
  ◆コラム 伊達政宗の「密書」―「小野崎文書」の発見―(藤井達也/水戸市教育委員会)
8 佐竹氏と下野の武士(前川辰徳/大田原市那須与一伝承館)
  ◆コラム 高部館跡と高部宿(山川千博)
9 戦国期佐竹氏の南奥進出(森木悠介/八洲学園大学科目等履修生)
  ◆コラム 佐竹氏南奥の城(山川千博)
10 佐竹氏の権力構造と家臣たち(佐々木倫朗/大正大学文学部教授)
    ◆コラム 東義久の山方城下構想と五輪塔(高橋裕文/國學院大学院文学研究科博士課程後期)
11 謙信の南征、小田原北条氏との抗争(佐々木倫朗)
    ◆コラム 舞鶴城と佐竹氏ゆかりの社―常陸太田―(廣木達也/水城高等学校講師)
12 豊臣政権と佐竹氏―関ヶ原合戦への道―(森木悠介)
    ◆コラム 水戸八幡宮と佐竹義宣の兜(金子千秋/中央区教育委員会)
13 秋田移封―つき従った者たち―(平岡 崇/萩博物館)
    ◆コラム 秋田藩士の故地来訪―『常陸御用日記』―(高村恵美/常陸大宮市文書館)
参考文献/あとがき

(2017年1月31日)