マヤ文明の政治的衰退と王朝の起源の年代を高精度で測定―人文学部の青山和夫教授ら研究グループ、PNASで論文発表

 人文学部の青山和夫教授が領域代表を務める科学研究費補助金新学術領域研究 「古代アメリカの比較文明論」 の成果の一部であるマヤ文明の政治的衰退と王朝の起源に関する査読論文が、米国科学アカデミーの学術誌 Proceedings of the National Academy of Sciences USA (PNAS) に掲載されました。
 青山教授らは、グアテマラにあるセイバル遺跡で採取した154点(マヤ文明の1遺跡当たり最多の測定数)の試料の放射性炭素年代による高精度編年を確立し、精度の粗い従来のマヤ文明の編年では復元できない先古典期の衰退(150-300年頃)と古典期の衰退(800-950年頃)のプロセスを詳細に解明しました。セイバルの都市は、300年頃と900年頃に衰退しました。この2つの衰退期では、1回目の衰退期に神聖王を頂点とするセイバル王朝が発展しましたが、2回目の衰退期にセイバルの都市が放棄されました。この2つの衰退のプロセスに関する研究成果は、マヤ文明の政治組織の脆弱性とレジリアンス(回復力)を検証する上で根本となるデータを提供します。

詳しくはプレスリリースをご覧ください。
【プレスリリース(PDFファイル)】グアテマラ、セイバル遺跡における政治的衰退と王朝の起源の高精度放射性炭素年代測定

セイバル遺跡の大規模で層位的な発掘調査(青山教授撮影)

(2017年1月24日)