理工学研究科修了生の加藤篤さんの在学中の論文が日本リモートセンシング学会優秀論文発表賞を受賞

 理工学研究科情報工学専攻(外岡 秀行 研究室)出身の加藤篤さんが、5月12日(木)に開催された第60回(平成28年度春季)日本リモートセンシング学会学術講演会において、博士前期課程2年生当時に第58回(平成27年度春季)同学術講演会で発表した論文に対して優秀論文発表賞を受賞し、表彰されました。同賞は、前年度の学術講演会(春季・秋季)において35歳未満の会員によって発表された論文の中から、特に優秀なものを数編選んで表彰するものです。
 受賞した論文は「雲を含む熱赤外画像マッチングにおける位相限定相関法のロバスト性評価」という題名で、高精度で頑健(ロバスト)な画像マッチング法として知られる位相限定相関(POC)法を衛星熱赤外画像の位置精度自働検証システムに利用することを想定し、画像中に雲が混入した場合の性能への影響を評価したものです。

受賞論文

タイトル:雲を含む熱赤外画像マッチングにおける位相限定相関法のロバスト性評価

著者:加藤 篤, 外岡秀行

概要:
 位相限定相関(POC)法は高精度でロバスト(頑健)な画像マッチング手法として知られています。本研究では、POC法を衛星熱赤外画像の位置精度自動検証システムに利用することを想定し、画像中の雲混入に対してPOC法がどの程度のロバスト性を持つのかを実画像とシミュレーションを組み合わせて評価しました。その結果、画像内の雲量の増加と共にPOC法の性能が低下する傾向や、特に画像の中央付近の雲に対して性能が低下する傾向が見られるものの、衛星画像の位置精度検証の用途においては、ある程度の雲が含まれていても十分に利用可能であることを示しました。本成果を受け、その後、POC法を利用してJAXAの小型赤外カメラCIRC(だいち2号機搭載)に対する位置精度自動検証システムを構築し、第59回(平成27年度秋季)同学術講演会にて報告を行っています。

加藤篤さんのコメント

このたびは、日本リモートセンシング学会において優秀論文発表賞という素晴らしい賞を頂き、大変光栄に思います。また、自分の研究が一定の評価を受けたことを嬉しく思います。
私は大学院で衛星画像の品質改善に関する研究を行っていました。今回の研究が衛星画像処理の一助になることを願っております。今回の受賞は、熱心に指導してくださった指導教員の外岡先生、日頃の研究活動を支えてくれた研究室の仲間など多くの関係者様の支援あっての結果であり、感謝申し上げます。

関連リンク

茨城大学工学部情報工学科・外岡秀行研究室

(2016年6月6日)