茨城大学理学部などによる放射線可視化測定の技術開発の研究発表が日本医学部物理学会学術大会で大会長賞を受賞

 茨城大学理学部の加賀谷 美佳 特別研究員、片桐 秀明 准教授、吉田 龍生 教授、および大学院理工学研究科博士前期課程2年の佐藤 亘さん、若松 諒さんらが共著者となった発表「Development of an all-sky RI imaging monitor capable of measuring high-dose-rate gamma-ray sources」が、2016年4月に行われた第111回日本医学物理学会学術大会で大会長賞を受賞しました。この賞は、170の演題から選出された8つの優れた発表に贈られました。

 加賀谷特別研究員らのグループでは、他大学等と共同で、放射線を取り扱う施設や原発事故の影響により空間放射線量が上がっている場所でのガンマ線源を可視化できる「ガンマアイ(γI)」というコンプトンカメラの開発を行っています。今回の論文は、「ガンマアイ」の技術を応用して、放射線の飛んでくる方向を測定できる全天球RIイメージングモニターの開発に関する研究をまとめたものです。

茨城大学理学部 片桐 秀明 准教授のコメント

 茨城大学高エネルギー宇宙物理グループでは、東大、北里大などと共同で、放射線量が比較的低い地域でも短時間で放射線の飛んでくる方向を測定できるカメラ 「γI(ガンマアイ) 」 を開発してきました。この技術を生かして、北里大学の渡辺 宝さんを中心に私たちは、放射線の到来方向を全方向に渡って測定可能な全天球 RI イメージングモニターを開発してきました。今回特に、高い空間線量の場所でも測定ができるように改良したことにより、放射線治療施設や粒子線加速器施設などでのイメージング放射線モニターとして応用できる可能性がでてきました。本賞は、この開発成果を報告した演題に対して贈られたものです。このような賞をお贈りいただきましたことに共同研究者一同、心より感謝申し上げます。皆様のお役に立てるものを完成できるよう、これからも開発研究に励みたいと思います。

関連リンク

茨城大学理学部高エネルギー宇宙物理グループ

(2016年5月24日)