理工学研究科の院生が日本原子力学会のポスターセッションで新人賞を受賞

  理工学研究科博士前期課程の大学院生・佐藤 亘さんが、日本原子力学会の「2015年春の年会」学生ポスターセッションで新人賞を受賞しました。今回のセッションには全国から38名の大学生、大学院生が参加し、2名に新人賞が授与されました。

  佐藤さんが参加している「ガンマアイプロジェクト」では、ガンマ線をイメージング技術の研究・開発、装置の製品化を行っています。目に見えない放射線であるガンマ線を画像にして可視化できるため、福島第一原子力発電所の廃炉作業などにおけるガンマ線モニターとしての利用や宇宙物理分野での応用が期待されています。
  今回佐藤さんは、ガンマ線のイメージングに欠かせないシンチレータ(放射線が入ると光を発する物質)の、ガンマ線に対するエネルギー分解能を実測し、それによって達成されるガンマ線到来方向の測定精度を考察し、その結果をポスターにまとめました。

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受賞した佐藤 亘さん(理工学研究科博士前期課程1年)のコメント


この度、原子力学会春のポスターセッションにて新人賞を頂き、大変うれしく思います。 我々ガンマアイプロジェクトでは、福島第一原発事故により生じた放射線汚染地域の除染活動に使用できるガンマ線イメージング装置 「γI (ガンマアイ) 」 の研究・開発を行っています。このγI はガンマ線測定器として他分野への応用利用が期待でき、たとえば廃炉時のガンマ線モニターや宇宙MeVガンマ線の観測、核医学診断装置 (PET , SPECT) などへの利用が考えられます。今年度、私は応用利用に向けて必要となるγIの高角度分解能化を達成するために、無機シンチレータのエネルギー分解能を測定・比較し、さらにエネルギー分解能で決まる角度分解能を評価しました。新人賞を頂けたことを励みにし、博士前期課程でもγI の高角度分解能化に向けて研究を続けてきたいと思います。最後に指導教員である片桐秀明准教授をはじめ吉田龍生教授、柳田昭平名誉教授、東京大学宇宙線研究所の榎本良治准教授、北里大学の村石浩博士、また研究室の皆様に心より感謝申し上げます。