茨城大学も研究開発に関与―世界最大級の口径のガンマ線望遠鏡建設へ

国際宇宙ガンマ線天文台(CTA)の23mに及ぶ大口径望遠鏡の1号基の建設計画が、CTAの日本の主要推進機関である東京大学宇宙線研究所によって先日発表されました。日本が中心となって開発してきた大口径望遠鏡については、茨城大学の高エネルギー宇宙物理グループも推進機関の1つとして研究開発を進めてきました。

CTA計画では、宇宙ガンマ線の高精度観測により、宇宙を飛び交う高エネルギー粒子「宇宙線」の起源や正体が不明な暗黒物質の検出などに挑戦します。2015年9月より、スペインのカナリー諸島ラパルマに、日本が中心となって開発してきた大口径望遠鏡の第1号基の建設・設置を開始することになりました。

 

CTA大口径望遠鏡のイメージ図

■ CTA大口径望遠鏡のイメージ図。23m口径の主鏡を持つ。日本、ドイツ、フランス、スペインのグループが主に開発を進めてきた。日本の研究グループは望遠鏡主鏡部分、カメラ、光センサー、回路を担当している(イラスト 池下章裕氏/提供CTAコンソーシアム)。

     

 

 



本学の高エネルギー宇宙物理グループも推進機関の1つとして研究開発を進め、これまで多くの大学院生や大学4年生が大口径望遠鏡に用いる機器の開発・評価に関与してきました。

下記の写真(左)は、茨城大学の大学院生が中心となって名古屋大学、東京大学と共同で設計・開発を進めてきたライトガイドという開発中の光学部品です。このような開発品が搭載された望遠鏡1号基が2016年11月までに完成し、最初の観測が行われる予定です。

 

開発中のライトガイド 茨城大学の研究室での測定の様子
■ 開発中のライトガイド(左) ■ 茨城大学の研究室での測定の様子(右)

 

 



【関連リンク】
茨城大学 高エネルギー宇宙物理グループ http://golf.sci.ibaraki.ac.jp/
東京大学宇宙線研究所 http://www.icrr.u-tokyo.ac.jp/2015/03/18120000.html