「日本原子力学会フェロー賞」を理学部片桐研究室の2名がダブル受賞しました

理学部 片桐 秀明 准教授の研究室の大学院理工学研究科修士課程2年の中山 浩平さんと理学部4年の佐藤 亘さんが、2015年3月に茨城大学日立キャンパスで開催された日本原子力学会において、平成26年度の日本原子力学会フェロー賞をダブル受賞しました。フェロー賞は原子力・放射線分野を学び修めた学業優秀な人が対象となっています。中山君、佐藤君は、東京大学、北里大学等と共同で開発している新しいγ線イメージング装置 (γI : ガンマアイ) の研究を修士論文、卒業論文としてまとめ、さらに原子力学会での発表を行いました。



現地実行委員長の理工学研究科 菊池教授 (左)から賞状を授与される中山浩平さん (右)


*中山浩平さんのコメント*

この度は、平成26年度の日本原子力学会フェロー賞を受賞できたことを大変うれしく思います。私はガンマ線の到来方向の分かる検出器 「ガンマアイ」 の開発のプロジェクトメンバーとして開発に取り組んできました。日本原子力学会 「春の年会」 では、「CsI (Tl) 結晶シンチレータを用いたガンマ線カメラγI (ガンマアイ) の開発」 というタイトルで、これまでのガンマアイのプロトタイプ検出器の製作と今年度私が進めてきたガンマアイの高角度分解能化について口頭発表を行いました。高角度分解能化では、これまで以上の高い角度分解能を得ることに成功し、ガンマアイの医療分野や宇宙分野への応用の筋道を立てることが出来ました。さらに研究を進め、核医学診断装置や宇宙線観測装置へ応用されることを期待しています。このような賞を頂くことができ、指導教員である片桐秀明准教授をはじめ日頃からご指導くださいました吉田龍生教授、柳田昭平名誉教授、共同研究をしている東京大学宇宙線研究所の榎本良治准教授、北里大学の村石浩博士には心から感謝しております。


*佐藤亘さんのコメント*

この度は、平成26年度日本原子力学会フェロー賞を授与していただき、誠に光栄に思います。我々ガンマアイプロジェクトでは、福島第一原発事故により生じた放射線汚染地域の除染活動に使用できるガンマ線イメージング装置 「γI (ガンマアイ) 」 の研究・開発を行い、2014年に製品化しました。γI は従来の装置より安価かつ高検出率を誇り、±30°の広い視野の放射線源強度分布を測定することのできる検出器です。このγI  は除染活動のみならず、廃炉時のガンマ線モニターとして利用したり、宇宙MeVガンマ線の観測や核医学診断装置へ応用利用したりすることが期待できます。今年度、私はγI の応用利用に必要となる高角度分解能化を達成するために、無機シンチレータのエネルギー分解能を測定・比較し、さらにエネルギー分解能で決まる角度分解能を評価しました。今回、このような賞を頂けたことを励みにし、今後もγI の高角度分解能化に向けて研究を続けていきたいと思います。最後にこれまで研究の指導をしてくださいました指導教員である片桐秀明准教授をはじめ吉田龍生教授、柳田昭平名誉教授、東京大学宇宙線研究所の榎本良治准教授、北里大学の村石浩博士、また研究室の皆様に心より感謝申し上げます。