理工学研究科の大学院生が日本医学物理学会学術大会の大会長賞を受賞しました

理学部 片桐 秀明 准教授の研究室が、2014年4月にパシフィコ横浜で開催された日本医学物理学会学術大会において、東京大学、北里大学等と共同で開発している新しいγ線イメージング装置 (γI : ガンマアイ) の研究発表を行い、大会長賞を受賞 (共著) しました。ガンマアイは、研究室に所属する加賀谷 美佳さん (理工学研究科博士課程 2年) と中山 浩平君 (理工学研究科修士課程 2年) が主要メンバーとして開発を進めてきました。


◎発表題目

「コンプトンカメラ法による新しいγ線イメージング装置 (γI : ガンマアイ) の開発  (Development of a novel γ-ray imaging system (γI : gamma-eye) using Compton camera technique) 」


*加賀谷 美佳さんのコメント*

   この度は、第107回日本医学物理学会学術大会大会長賞を授与していただき、誠に光栄に思います。私たちガンマアイプロジェクトでは、福島第一原発事故をきっかけに、飛散した放射性セシウムから放射されるガンマ線を可視化する検出器の開発に取り組んできました。コンプトン散乱の原理を用いて、ガンマ線の到来方向を特定し、その分布を可視化することができる検出器です。これまでの検出器よりも安価で高感度な検出器に成功し、現在、製品化の準備を進めています。ガンマアイを除染活動に取り入れることにより、除染の効率を上げ、さらに除染の効果を除染の前後で比較することができます。また、この測定器は核医学施設における環境モニター用検出器としても活躍することができます。患者や医療従事者の被ばくを少しでも減らすために使われます。さらに将来的には、核医学診断装置への応用や、宇宙サブMeVガンマ線の観測など、様々な用途に応用できる可能性を秘めています。
   今回、このような賞をいただけたことを励みとし、研究グループ一同、これからもより一層研究に取り組んでいきたいと思います。
   これまで研究の指導をしてくださいました片桐秀明准教授、吉田龍生教授、柳田昭平名誉教授、東京大学宇宙線研究所の榎本良治准教授、北里大学の村石浩博士に心より感謝申し上げます。また、これまで苦労を共にして開発に取り組んできたガンマアイプロジェクトのみなさん、測定に協力してくださった多くの方々に感謝申し上げます。


■  (左) 加賀谷 美佳さん。(右) 賞状を持つ中山 浩平さん。(中央) 開発したガンマ線イメージング装置・ガンマアイ。