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明治38年6月、天心の設計により建築されたもので、天心は好んでここにこもり、断崖の裾を洗う大平洋の波音を聞きながら、思索にふけり、あるいは和漢の書をひもときました。インドの詩人タゴール(ノーベル文学賞受賞者)は大正5年日本を訪れたとき、ここに立ち寄り亡友を偲びました。

天心は、尊敬する中国の詩人杜甫の草堂に倣して、この小堂を六角形に設計しました。棟札には天心の自筆で「観欄亭」(大波を観るあずまや)と書かれていました。当初、内部は板の間で、炉が切っており、眼前には広大な大平洋の海原が広がります。天心はアメリカから帰ると、ここで瞑想し読書したほか、雨で沖に出られない日には窓から釣り糸を垂らしたといわれています。
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