大学院理工学研究科

理工学研究科は、自然や人間社会に対する深い洞察と高度な専門実践能力をもち、自然を探求して知識を体系的に組み立てながら問題を解決・評価することができる人材を育成し、また、世界レベルの学術研究を推進して社会に発信し、自然環境と調和した地域と人間社会の持続的発展に貢献することを理念としています。

理学と工学の融合により、従来、分離しがちであった科学と技術を有機的に結合させ、真の科学技術の教育と研究を推進しています。平成28年4月には、量子線(X線、中性子線など)が関連する分野を広くカバーした量子線科学専攻を開設し、博士前期課程(修業年限2年)8専攻、博士後期課程(修業年限3年)3専攻に再編されました。近隣の研究機関や企業とも連携しながら、教育・研究指導を行っています。

専攻構成

博士前期課程

[量子線科学専攻]

[理学専攻]

[機械工学専攻]

[電気電子工学専攻]

[メディア通信工学専攻]

[都市システム工学専攻]

[情報工学専攻]

[知能システム工学専攻]

博士後期課程

[量子線科学専攻]

[複雑系システム科学専攻]

[社会インフラシステム科学専攻]

各専攻の紹介

【前期課程】

量子線科学専攻

量子線科学専攻ホームページ

本専攻は、量子線(X線、中性子線など)を直接的に研究できるだけでなく、理学・工学の中で、量子線が関連する分野を広く網羅的にカバーして学修できる国内唯一の専攻です。環境放射線科学、物質量子科学、化学・生命、ビームライン科学の4つのコースがあり、近隣のJ-PARC等の研究機関と連携して、量子線をツールとして利用・活用できるスキルを身につけることができます。

理学専攻

本専攻には、理学の基盤的かつ国際標準の体系が確立している学問分野に対応したカリキュラムを提供する5つのコース(数学・情報数理、宇宙物理学、化学、生物学、地球環境科学コース)があります。専門分野の奥深い知識や研究能力のみならず、関連領域や学際領域を含めた幅広い知識や社会の変化に対応できる素養を身に付ける教育と研究を行っています。

機械工学専攻

工業化・情報化社会を支えているのは、高性能・高精密な機械とこれを駆動するエネルギー源です。本専攻では、機械設計技術の最適化と高信頼性化、生産技術 の高度化と知能化、エネルギー変換技術の高効率化と低環境負荷化等について、基礎から応用の分野に亘り教育研究を推進します。

電気電子工学専攻

電気電子工学は電子・イオン・光に関する電磁現象を巧みにコントロールして高度に利用する技術です。本専攻では、新エネルギーと先端エレクトロニクスの 創造をめざして、半導体や電気電子材料の物性とデバイス、プラズマ・放電現象の基礎と応用、計算物理学、電気機器の電磁界解析、自動制御、分散制御システ ム、高周波工学、磁気生物学、光通信工学など幅広い教育と研究を行っています。また、コンピュータ利用に関する教育も充実しています。

メディア通信工学専攻

本専攻では、情報通信、コンピュータ分野を中心に、社会発展の中核として活躍できる技術者人材の育成を目的として、情報通信、ヒューマンインターフェー ス、マルチメディアデバイス・回路を中心としたマルチメディア分野の科学技術を総合的、学際的に教育研究することを目標としています。

研究では、情報通信機器、マルチメディア環境(文字・音・画像など)でのヒューマンインターフェイス、人間の情報処理、光通信、無線通信、通信ネットワーク、さらには光計測、光情報処理などの応用に関する分野の研究を行っています。

教育では、学部での基礎科目を発展させた専門科目の学習に加えて、社会で即戦力となる実践形式の科目も学習します。博士前期課程は各研究室の研 究プロジェクトに参加し実際の研究に携わることにより、技術力、マネージメント能力、プレゼンテーション能力を身につけます。また、例えば「コンピュータ ネットワーク演習」は通信ネットワーク技術者資格試験の「CCNA」に対応しており、合格者は通信関連トップ企業への就職等にも有利になっています。

本専攻には、「メディア通信工学コース」、並びに先進創生情報学教育研究プログラムに基づく「人間創生情報学コース」及び「社会創生情報学コース」が設置されています。

情報工学専攻

本専攻では、増大する高度な情報処理要求に対処し、複雑多様な情報処理システムを確立することを目指しています。情報科学分野では、アルゴリズムの解 析、オートマトン理論、計算量の理論、計算機言語学、グラフ理論等の計算機科学の基礎理論、及びプログラミング言語処理、プログラミング方法論、ソフト ウェア工学、システムプログラム、シミュレーション等のソフトウェア開発に関する先進技術の教育と研究を進めています。また、情報システム分野では、計算 機方式の基礎的な問題、知識処理方式、情報ネットワークの構築とセキュリティ、ヒューマンインターフェイス、画像理解の理論とその応用等のシステム開発に 関する先進技術の教育と研究を進めています。

本専攻には、「情報工学コース」、並びに先進創生情報学教育研究プログラムの「人間創生情報学コース」及び「社会創生情報学コース」が設置されています。

都市システム工学専攻

本専攻では、高度情報化、高齢化、地球環境の深刻化などに対応するとともに、社会の多様な要請に応えるために、単に力学的に安定で強固な社会基盤づくり に留まらず、自然環境との共生を図りつつ、災害に強く質の高い生活を支える都市環境の形成と維持に関する教育・研究を行っています。

本専攻には、「都市システム工学コース」及び「サステイナビリティ学コース」が設置されています。

知能システム工学専攻

知能システム工学専攻では、グローバル化の時代において必須とされる俯瞰的な視野や国際協調に対応できる素養と、情報工学分野と機械工学分野の双方に深い専門性を有するコンピュータとメカ技術の高度な融合分野の将来を担う技術者の養成を目的としている。

そのために、本専攻は知能機械システム、知能生産システム、知能情報システムの3分野構成となっており、学生はそのいずれかを主に学びながらコンピュー タとメカ技術やそれらの融合技術を習得する。各分野には、学部教育における知能システム工学科の専門科目を基礎として、情報工学や機械工学に関する高度な 専門知識の理解と、コンピュータとメカの融合技術の習得やそれらの応用能力の向上のためのカリキュラムが用意されている。また共通科目の履修によりグロー バル化の流れに対応できる広い視点を養い、さらに担当教員による個別指導を中心とする知能システム工学特別演習・特別研究により、問題探求・解決能力の育 成とコミュニケーション能力の一層の向上を実現する。

【後期課程】

量子線科学専攻

量子線科学専攻ホームページ

本専攻では、博士前期課程と同様に理学・工学の中で、量子線が関連する分野を広くカバーします。具体的には、放射線生物影響分野、放射線計測学分野、原子・量子物理学分野、量子線を利用した先端的・応用的な化学分野、生命工学分野、材料工学分野及び加速器科学の中で中性子線を中心とした量子ビームの計測と制御を含む量子ビーム応用科学分野の教育研究を行います。

『環境放射線科学コース』『物質量子科学コース』『化学・生命コース』『ビームライン科学コース』の4つのコースを設置し、各コースの基礎となる分野における専門知識を持ちながら、量子線をツールとして活用できる人材の育成を目標とします。

複雑系システム科学専攻

現代社会においては、その隅々に至るまで進化した各種の科学技術のシステムが普及し、複数のシステムが相互に密接に関連しあいながら複雑なシステム系が構成されています。その結果、個々のシステムの解析をするだけでは、われわれ人間が生きるシステム系全体の機能や振る舞いを理解することは困難になってきています。本専攻では、このような多種多様なシステムからなるシステム系全体の中で人間が生きるために必要な科学技術の進化に対応することに密接に関連する分野、特に、茨城大学の置かれている地域性を考慮して、大規模システム、ものづくりシステム、環境システム等の科学技術の根底にある分野に焦点を当てて、教育研究を行います。それにより、人間社会をとりまく人工システム系ならびに自然システム系の諸現象を解明し、人間社会の安全・安心を維持することに寄与しうる人材を育成します。

社会インフラシステム科学専攻

情報ネットワークとエネルギーネットワークは現代社会に欠かせない重要な社会インフラであり、この2つのネットワークの維持管理は安心・安全な社会生活を営むために必要不可欠です。本専攻では、情報とエネルギーがもつ、それらの生成、伝達、保存、有効利用などにおける学問的共通観点に立脚し、持続可能な省エネルギー・情報化社会と人間の関わりに関する教育と研究を行っています。特に、茨城大学が立地する茨城県の地域特殊性を念頭に置き、複雑化した大量の情報の正確かつ効率的な伝達、災害時におけるリスクコミュニケーション、情報化を利用したエネルギーの各種施設への戦略的供給、社会インフラの充実・整備に寄与できる人材育成等に特色を持たせた教育研究を行います。それにより、情報・エネルギーの技術的側面だけでなく、自然と共生でき、地球に優しい社会の実現に貢献しうる能力を持つ人材を育成します。

再構築を実行中です...