大学院理工学研究科

我々のミッションは 日本および世界の理工学分野を牽引する高度専門技術者・理工系人材を育成することであります。本学では学部4年間に大学院博士前期課程2年間を加えた6年間を高度専門技術者・理工系人材を育成するために、必要な養成期間と捉え、6年一貫教育システムの確立、それに伴う組織改革を行って参りました。

2018年度より茨城大学理工学研究科博士前期課程も8専攻から6専攻となり、新しい教育システムが稼働します。 手厚い教育ケア体制と良質な研究活動を武器に、「学生ファースト」の精神のもと、未来の高度専門技術者・理工系人材の「なりたい自分になる!」を全面的にサポートし、地域、社会に優秀な人材を供給していきます。

専攻構成

博士前期課程

[量子線科学専攻]

[理学専攻]

[機械システム工学専攻]

[電気電子システム工学専攻]

[情報工学専攻]

[都市システム工学専攻]

博士後期課程

[量子線科学専攻]

[複雑系システム科学専攻]

[社会インフラシステム科学専攻]

各専攻の紹介

【前期課程】

量子線科学専攻

量子線科学専攻ホームページ

量子線科学専攻は、環境放射線科学コース、物質量子科学コース、化学・生命コース、ビームライン科学コースの4コースからなっています。本専攻では、実験・実習を重視し、J-PARC、JAEA、KEK等の先端研究機関と連携した実験教育を修士研究だけでなく、教育カリキュラムとして取入れ、先端的な分析装置や解析装置の使用経験を持たせています。全ての大学院生が JAEAで開催される放射線実習を受講するため、どの大学院生も放射線計測実習の素養を有しているというのも、他大学にはない大きな特徴となっています。本専攻の修了生は生物学、物理学、化学・生命工学、加速器科学それぞれの分野における 専門知識を持ちながら、量子線をツールとして利用できる能力を持つことになります。

理学専攻

理学専攻は、理学の基盤的な5コース(数学・情報数理、宇宙物理学、化学、生物学、地球環境科学)からなり、学問体系が確立した各分野に対応したカリキュラムが提供されています。自立した研究者 を目指す学生に向けた、社会で活躍しうる十分な素養や研究能力を修得させる教育プログラム「アカデミックサイエンスマスター(ASM)プログラム」と、前期課程修了後すぐに産業界での活躍を希望する学生に向けた、高度専門職業人としての能力を修得させる教育プログラム「プロフェッショナルサイエンスマスター(PSM)プログラム」を設けています。現在、全てのコースでASMプログラムが提供され、化学コースと生物学コースではPSMプログラムも提供されています。

機械システム工学専攻

現代の産業は、機械とコンピュータ・システムが高度に融合したものであり、機械システム技術は社会におけるあらゆる産業を支える基盤技術です。本専攻では、6つのプログラム(環境エネルギー、原子力システム、ディジタル製造、スマート加工、知能機械、ライフサポート)を配置しており、機械システム技術を理解する上で必要な「プログラム横断科目」と、プログラム毎に特長のある「プログラムコア科目」を修得することにより、学部で学んだ基礎知識をより深化させることができます。機械設計、生産、エネルギー変換技術からコンピュータと機械技術の高度な融合まで、基礎から応用の幅広い分野にわたり教育研究を推進し、それぞれの専門分野を主導できる高度専門技術者を育成します。

電気電子システム工学専攻

家電製品から電力プラントまで、多様な機器がネットワークに繋がるIoT社会では、電気電子工学と情報通信工学の融合技術が不可欠となります。電気電子システム工学専攻では、急速に進む電気電子技術と情報通信技術の融合に対応でき、電気電子システム分野で活躍できる技術者を養成するために、4つの教育プログラム「スマートエネルギープログラム」「インテリジェント制御プログラム」「先端エレクトロニクスプログラム」「情報メディアプログラム」を用意しています。さらにハードウェアからソフトウェアまで幅広く学ぶためのプログラム横断科目や、実践的に学ぶことができる科目を導入しています。

情報工学専攻

高度なアプリケーション技術、情報セキュリティ技術、インフラ技術、プロジェクトマネジメント手法、財務・経営戦略データ解析技術を学び、高度専門職としての数理・情報処理技術者の知識、能力を涵養できます。情報システムを高度化する知識・技術の修得と適用能力を涵養する「情報システム」、 高度情報システムの数理情報処理の知識と技術を修得する 「情報科学」、 情報インフラシステム管理の知識や技術を修得する「情報マネジメント」の3つのプログラム、社会人技術者の実践的・専門的な学び直しのための「社会人マスター」プログラムがあります。横断的知識や技術として、業務系や組込み系ソフトウェアを対象とした科目や経営戦略やICT戦略を修得する経営系科目を編成しています。

都市システム工学専攻

我々の目指す都市は、市民の街づくりのアイディアを実現するために、環境に配慮した上で建築物と社会基盤施設が最適にシステム化された都市です。減災効果を発揮する液状化対策地盤と免震建築物の統合、建物から駅、鉄道までシームレスで快適な移動・利用を実現する施設、さらに建物内の環境から都市の自然環境、そして中心にランドマークタワー。 これらの都市基盤があれば、自分たちの街を活性化し豊かにする人々の提案が実現されます。「土木×建築=理想の都市の基盤」が我々の基本理念です。学修は社会基盤デザイン、建築デザインおよびサステナビリティー学の3つのプログラムで進めていき、どのプログラムにおいても「土木×建築」からなる理想の都市について徹底的に議論をします。

【後期課程】

量子線科学専攻

量子線科学専攻ホームページ

本専攻では、博士前期課程と同様に理学・工学の中で、量子線が関連する分野を広くカバーします。具体的には、放射線生物影響分野、放射線計測学分野、原子・量子物理学分野、量子線を利用した先端的・応用的な化学分野、生命工学分野、材料工学分野及び加速器科学の中で中性子線を中心とした量子ビームの計測と制御を含む量子ビーム応用科学分野の教育研究を行います。

『環境放射線科学コース』『物質量子科学コース』『化学・生命コース』『ビームライン科学コース』の4つのコースを設置し、各コースの基礎となる分野における専門知識を持ちながら、量子線をツールとして活用できる人材の育成を目標とします。

複雑系システム科学専攻

現代社会においては、その隅々に至るまで進化した各種の科学技術のシステムが普及し、複数のシステムが相互に密接に関連しあいながら複雑なシステム系が構成されています。その結果、個々のシステムの解析をするだけでは、われわれ人間が生きるシステム系全体の機能や振る舞いを理解することは困難になってきています。本専攻では、このような多種多様なシステムからなるシステム系全体の中で人間が生きるために必要な科学技術の進化に対応することに密接に関連する分野、特に、茨城大学の置かれている地域性を考慮して、大規模システム、ものづくりシステム、環境システム等の科学技術の根底にある分野に焦点を当てて、教育研究を行います。それにより、人間社会をとりまく人工システム系ならびに自然システム系の諸現象を解明し、人間社会の安全・安心を維持することに寄与しうる人材を育成します。

社会インフラシステム科学専攻

情報ネットワークとエネルギーネットワークは現代社会に欠かせない重要な社会インフラであり、この2つのネットワークの維持管理は安心・安全な社会生活を営むために必要不可欠です。本専攻では、情報とエネルギーがもつ、それらの生成、伝達、保存、有効利用などにおける学問的共通観点に立脚し、持続可能な省エネルギー・情報化社会と人間の関わりに関する教育と研究を行っています。特に、茨城大学が立地する茨城県の地域特殊性を念頭に置き、複雑化した大量の情報の正確かつ効率的な伝達、災害時におけるリスクコミュニケーション、情報化を利用したエネルギーの各種施設への戦略的供給、社会インフラの充実・整備に寄与できる人材育成等に特色を持たせた教育研究を行います。それにより、情報・エネルギーの技術的側面だけでなく、自然と共生でき、地球に優しい社会の実現に貢献しうる能力を持つ人材を育成します。