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工学部の教員&学生が作品を監修・制作―日立シビックセンターで「サイエンスアート」展

イベント情報

 茨城大学工学部の教員や学生が作品の企画・制作に携わった「サイエンスアート」の展示・体験イベントが、日立シビックセンター科学館で開催されている。さまざまな科学の仕組みや先端技術などを駆使したオブジェや平面作品、空間展示やパフォーマンスを楽しむことができる。

 このイベントは、昨年開催された茨城県北芸術祭のフォローアップ事業として企画されたもの。茨城大学工学部からは、矢内浩文准教授、梅津信幸講師、住谷秀保助教、一ノ瀬彩助教や、各研究室の学生たちが参加した。

scia1.jpg こちらはペットボトルとLEDライトを使った、クリスマスツリーを彷彿とさせる高さ3メートルの光のオブジェ。会場の中心で来場者を迎え、「木陰」に入れば、床に降り注ぐ淡い光の模様も味わえる。使ったペットボトルは約660本、LED電球が約1500個!

 「光の東屋」と題したこの作品を企画・制作したのは、一ノ瀬助教の呼びかけで集まった、飯塚柊斗さん、谷垣陸さん、徳元秀平さん、根本大さん、八島総太さんという2年生の有志たち。ペットボトルは、夏頃から学生たちが工学部や近隣のお店で集めたものや、シビックセンター科学館で集めたものを利用した。作品に適した同じ形状のペットボトルを集めるのには、結構苦労したようだ。

メンバーのひとりである谷垣さんは、「安全面を考慮しつつ東屋の空間を作り出すのが大変でした。ペットボトルならではの光や感触を感じ取ってほしいです」とのこと。早くも展覧会のシンボルとして親しまれている。

scia2.jpg 「光のオブジェ」として展示されたほかの作品もご紹介しよう。

scia3.jpg作品名:Snow crystal  製作:工藤みちる 竹内美玖 村上明日香



scia6.jpg作品名:投水花 制作:鎌田吉紀 草間裕介 中根央喜



 その他、工学部のほかの教員による作品も一挙ご紹介!

scia7.jpg こちらは工学部知能システム工学科の住谷 秀保 助教が手がけた「ボディマップ」。スクリーンの前で体を動かすと、映像の中の鮮やかな靄が、体の動きにあわせて変化する。住谷助教によれば、これは私たちの体の動きによって空気の粒子に力が加わる模様を可視化したもの。自分の体の存在や形を、いつもとは違う形で認識できるという仕掛けだ。

 そのほか住谷助教は、池に投げ入れた小石が水面に波紋を描くように、声や音をかけることで美しく変化し、映像内で伝播していく「見える声-Visible Voice-」という作品も出展している。



scia8.jpg 続いて、工学部知能システム工学科の梅津信幸講師の「フォトモザイクミラー」を紹介しよう。モニタの前に立つと、鏡のように自分の姿が映し出されるが、その姿はいくつもの写真を組み合わせたモザイクアートとして現れる。これらの写真は、日立市にかかわりのある約5200枚の写真から構成される。ちなみにそのうちの1枚は、映し出された自分の姿だという。シャッター機能やプリントサービスもあるので、ぜひ試してみてほしい。



scia9.jpg 最後は工学部メディア通信工学科の矢内 浩文 准教授。「影のアート」と題して、「たくさんの凹凸でできる影を使ったスティック・シャドー・アート」と「たくさんの薄くて小さな板でできる影を使ったブレード・シャドー・アート」という2種類の作品を展示した。いずれも、角度によっては絵がうまく浮かび上がらなかったり、別の絵が浮かんできたりするというもの。光や錯覚の原理を利用しているので、写真では表現できないのが残念。これはぜひ現地で確かめてほしい。



 「サイエンスアート」展は、JR日立駅近くの日立シビックセンター科学館で2018年1月8日(月・祝)まで。月曜日と12月28日(木)~1月4日(木)は休館。鑑賞には科学館入館料(大人520円、小中学生320円、幼児無料)が必要となる。

scia10.jpg>> 日立市WEBサイト内「サイエンスアート」情報ページ