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日立・久慈浜海水浴場にアートな海の家が出現!工学部の研究室が設計&作品展開

イベント情報

 海水浴の季節。日立市の久慈浜海水浴場には、木組みの半屋外空間が出現した。ここを拠点に、「アートビーチくじはま」として、この夏、展示やアートワークショップが行われている。企画・設計したのは、茨城大学工学部都市システム工学科の一ノ瀬彩助教だ。

 この「アートビーチくじはま」を主催しているのは、「県北芸術祭フォローアップ事業実行委員会」。昨年開催された県北芸術祭を通じて生まれた、地域とアート、アーティストとのつながりを、再来年(2019年)に予定されている次回開催に向けて持続させながら、地域の魅力を発信していこうというものだ。

 仮設の海の家のように佇む木組みの空間は、床と柱と梁でできていて、屋外のような屋内のような、不思議な場所。海水浴客も水着姿のまま浜辺からふらりと上がって、滞在することも、遊ぶことも、通り過ぎることもできる。7月21日~8月20日の期間中、ここで作品の展示や創作ワークショップ、音楽イベントなどが行われる。

kujihama2.jpg 7月30日には、一ノ瀬研究室の企画で、ドーナツ型のシート座布団=「シーザブ」を作るワークショップを行った。発砲スチロールの型に、色とりどりのリボンを使って飾り立てる。誰でも簡単にできて、なおかつそれぞれの個性が生まれる。カラフルな「シーザブ」が浜辺に並ぶ姿はなかなか楽しい。

kujihama3.jpgkujihama4.jpg 木組みの構造物には、アート作品も展示されている。目をひくのは、化石をイメージした写真のような作品。よく見てみようと近づいてみると、不思議なことに、今度はさっき見ていたものと違うイメージが浮かび上がってくる。1枚の作品でありながら、自分のいる場所や環境によって、複数の世界を味わえるのだ。

kujihama5.jpg このように、見方を変えたり環境が変わることによって見えるものが変わる画像を、「ハイブリッド・イメージ」と呼ぶ。この技術を監修し、写真家の松本美枝子さんとともに作品を制作したのが、工学部メディア通信工学科の矢内浩文准教授だ。人間の錯覚を利用しており、作品との距離や周囲の明るさ、直接見るかスマホをかざして見るか、という条件で見え方が変化する。

なぜ化石に着目したかというと、日立市には日本最古といえる5億年前のカンブリア紀の地層があるから。当時生息していた古生物「アノマロカリス」の化石は、国内ではまだ見つかっていないが、そのうち日立でも見つかるかも知れない。そんな夢が、今回の作品に込められている。

kujihama6.jpg もちろん、茨城大学の教員だけではなく、さまざまなアーティストがこの場で作品やワークショップを展開している。津田翔平さんによるワークショップでは、顕微鏡や双眼鏡を使って文字通り海を見てもらったあと、漁師さんから譲り受けたという魚網を使い、参加者同士で協力して絵を描いた。たとえばこんな感じ。

kujihama7.jpg 「アートビーチくじはま」は、8月20日(日)まで開催。本学関係では、工学部知能システム工学科の住谷秀保助教が手がけた作品も8月12日から展示される予定。入場無料(車でお越しの際は久慈浜海水浴場の駐車料金1000円が必要)。

 これからもワークショップなどが予定されているので、詳しくはチラシやFacebookをチェックしてほしい。

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